2008年 06月 07日
ミノルタ・オートコードは長い間作っていたのと、たくさん売れたので、国産高級二眼レフの中では一番多く残っている物だと思います。 そうした関係で、内外のオークションにもよく出てきます。 多いといっても、ヤシカやリコーほどは出てきませんがね。 二眼レフは・・・というより、マニュアル時代のカメラは機構的に簡単なので、ちょいとそうしたカメラに慣れれば、どのカメラを握っても、いじってみれば使い方は分かる物です。 二眼レフも、シャッターボタンの位置やピント合わせの方式が少し変わっていますが、上から覗いてピントを合わせてシャッターを切るのですから大した違いはありません。 ・・・・・・・・・・ ミノルタ・オートコードL前パネル A・・露出計受光面 B・・シャッター速度・絞り表示窓 C・・シンクロ接点切り替えM・F・X D・・絞り変更レバー・ライトバリュー分割値表示f8=6 E・・シャッター変更レバー・ライトバリュー1/100=7 F・・距離調節スライドレバー この時代はライトバリュー時代ですから、ミノルタもこれを採用しています。 ライトバリューの値自体は共通なのですが、カメラに取り入れる方式がメーカーによって違っています。 ミノルタは絞りとシャッターに数字を割り振って、両方足した時に正しいライトバリューの値になれば良い・・・と言う方法です。日本人になら問題の無い方式ですね。一桁、二桁で答えが15くらいまでの足し算なら暗算できますからね。 この機体はアイルランドから老体になってから帰国した物です。 外人さんは暗算が苦手だと言われますが、どうだったのでしょうね。 もっとも・・・ライトバリュー自体があまり普及せずに邪魔者扱いされたのですから、問題は起きなかったかもしれません。 ミノルタ・オートコードLのライトバリューはレチナのCシリーズのコンパーラピッドなどよりは邪魔になりません。 ミノルタ・オートコードの中古を買われるとき・・・特にオークションの時は、写真の『F』の距離調整レバーがちゃんと残っていることを確かめてください。 ミノルタ・オートコードの弱点らしく、これが折れているものが時々出ています。 部品の欠損になりますから、修理が難しくなります。 このレバーに関しては、フレクサレットの左右どちらからでも届きよくしたレバーとか、リコー最後のシーソー式の方が操作はしよいです。 一番近距離から遠距離まで、カメラを構えた状態で言ったり着たりはしませんから・・・とは言え・・・右手か左手か迷うこともあります。シャッターは右手ですしね。 動いて、レンズがきれいなら、文句なしに一級品の写りをします。 お勧めできる国産二眼レフです。 ←押してくだされ
by tessar-holic
| 2008-06-07 12:48
| クラシックカメラ
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