2008年 06月 08日
千代田光学精工が一流にのし上がった理由の一つが、『ロッコール』にあると思います。 日本では戦後になると、テッサーコピーのレンズを一杯作りましたが、その中で写りやボケで評判を呼んだ一つのが『ロッコール』でしょう。 高千穂光学の『ズイコー』もDズイコーはテッサータイプでほぼ同じ物です。 1960年ごろになると、レンズの枚数が急速に増え、コーティングも各社各様になりました。 ロッコールは『緑のロッコール』なんて宣伝するほど、きれいな緑色のコーティングを売りにした時代もありました。 ミノルタ・オートコードLについているロッコール75mm3.5はそうした時代になる前の典型的なテッサータイプと言うことでです。 写真は熊野古道の見所の一つ『産田神社』の杉の大木と狛犬です。 4枚しかないレンズでも、ピントはもちろん、ボケの方でも取り立てて文句を言われるような流れなどはありません。 一体、何のためにやたらとレンズの枚数を増やして高価にしたのやら・・・ まさに、能書き好きのマニア向きとしか言えない気もします。 ←押してくだされ
by tessar-holic
| 2008-06-08 16:26
| クラシックレンズ
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